【 第一幕 】
昭和28年頃の吉野。花柳界お披露目の為。あや菊(美代子)が勝蔵や女将さん達と登場。
あや菊は、勘違いや失敗を繰り返しながらも、お座敷のしきたりや、言葉使いを教わる。
その一方、三味線の稽古はとても熱心にお稽古をして、吉町1の三味線の名手と言われるまでになる。
そんなある日、勝蔵が浩が大阪に行くと知らせに来る。

浩は、美代子が子供の頃思いを寄せていた人。履物やで奉公していて、富士山の絽刺しをしていた。よく美代子にどんど焼きを食べさせてくれて、浩に芸者になる夢を語ったりしていた。

勝蔵の知らせを受け、美代子が宏に会いに行くと、新しい仕事を求め、大阪に行くという。
美代子に富士山の絽刺しの財布を渡し、「富士山のように日本一の実業家になる!」と去っていく。

その後水揚げに失敗したり、大忙しの日々を送っていた。浩からは、たまに1行2行の手紙が来るぐらいであった。

浜菊と音菊が、最近あや菊がまじめに頑張っている。そのかいあってか、呉服屋の若旦那といい感じだねぇ。と話している。

せっきー登場!紺のスーツ。お座敷に美代子と2人。
章という名前で、一章二章の章で(手で指揮を振りながら)、お酒の升じゃないよ。音に十と書くんだよ。(手で大きく書いてみせる)音楽の一区切りって意味もあるんだ。(微笑む)と説明する。
美代子は「だから三味線を聴きにいらっしゃるんですね。」というが章は、「三味線を聴くだけにきてるんじゃないんだけどなぁ(照れ?)」とほっぺを人差し指で、ぽりぽり”する。
それを見た美代子は、「あら、それクセね。かわいい”」という。テレながら小さく「直さなきゃなぁ。」

それから、美代子に出張みやげの紙の人形を渡す。
それを浜菊と音菊に冷やかされ、章は又ぽりぽり”する。

浜菊と音菊にじゃんけんをして、あや菊ちゃんが勝ったら、皆に着物を買って、負けたらあや菊ちゃんからキッスを!っていう賭けをしようと持ちかけられる。「いいよっ”」と章。
前に出る。「あの子はグーしか出さないから、パーよ!」と浜菊に言われ、勝つ。
章「なんでグーだすかなぁ。」美代子「わたし、右手が不自由で自分で開く事が出来ないの。だから、針仕事とかは出来ないけど、三味線は1度握らせてあげればいいから、一生懸命練習したのよ。」という。
それを聞いた章は、「ごめん!知らなかった。この勝負は僕の負けだ。」というが、美代子は「じゃぁ気持ちだけ。」と章のほっぺにキスをする。驚く章。。

2人は急速に恋仲になり、御飯食べ(同伴?)などを繰り返すようになり、周りでも噂になる。御飯食べのシーンでは、章とあや菊はステーキを食べている。ちゃんと肉が切れないあや菊に「焦らないで良いんだよ。肉は逃げていかないから。かしてごらん。僕が切ってあげる。」とやさしく接し、「章さん。いい人ねぇ。」と美代子。

そんな2人を見ていた女将さんが、美代子を諭す。

{お座敷}ある日章は、「実は自分には親の決めた学士の婚約者がいるんだ。でも、僕はインテリは嫌いだ。結婚は君としたい。いつか両親を説得するから、待っていてくれ。」と美代子に話す。

しかし、両親のは大反対。「小さい頃母親に、芸者になるとお嫁にいけなくなる。といわれたが、こう言うことだったのね。」と美代子。それでも一緒にいたいと、よりそう2人。
ある冬の日、思いつめた章は、「2人で逃げよう。必ず迎えに来るって言ったろ。金は持ってきた(カバンを叩く)。帳場から持ってきた。(札束を出しながら)借金はこの金で返せばいい。向こうに行っても、君に不自由な思いはさせないよ。さあいこう!」とあや菊につめよる。
しかし、美代子はどうしても逃げるという事が嫌で、ちゃんと祝福されて結婚したいという。
章は「僕の事、好きじゃないのか!」と怒り、それでも行きたくないという美代子にぴんたをする。「もう2度と君には会わない!」とカバンを抱え、だだだだだっと走って汽車に乗り、行ってしまう。

追おうとする美代子を女将さんが「これで良いんだよ。」と止める。

{浩と美代子の家}
章と別れた後、大阪から浩が帰ってきた。パチンコ店が当たり、羽振りが良くなり、美代子と結婚。美代子は芸者をやめ、両親も一緒に住んでいた。しかし浩はあまり家に帰らず、家にお金も入れなくなってしまった。それどころか、家が抵当に入っていて、立ち退きの話も突然言い渡される。
母は入院中で、家にいた勝蔵が、浩の変わりようを嘆いていた。そんな中、浩が帰ってきた。そして、美代子の母の入院費を財布から抜こうとする。その財布は、昔浩に貰った富士山ののざしの財布だった。

怒った勝蔵は、ちゃぶ台を振り上げ、浩にかかっていこうとする。浩もこんなはずじゃなかった。美代子を幸せにしようと思ってるんだ。でも、騙されて・・・。と言う。それを聞いた美代子は、騙したんじゃない。騙されたんだ。良かったじゃないか”私は幸せだと言う。すると、浩が急に咳き込み、血を吐く。最後に美代子と綺麗な赤富士を見られて良かったと、あっけなく死んでしまった。借金と、思い出を残して。。。。美代子と浩の1番幸せだった頃は、子供の頃だけだったのかなぁと振り返る。
小美代姐さん花乱万丈
【 第二幕へ 】
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