祭りの出で立ちで、浜菊と音菊と共に美代子登場。小美代という名で、借金返済や生きる為に、芸者に復帰したのだ。
そんな矢先。勝蔵が倒れた。最後まで美代子の幸せを祈りながら、美代子に看取られ亡くなってしまった。
それを境に、お酒が飲めるようになり、いつの間にか酒豪になってしまう。

そんな美代子を御忍びで来ていた徳さんは、とても気に入る。
美代子は死んだ浩にそっくりだったので、パチンコ屋かな?と思っていたのだが、実は徳川のお殿様だった。
美代子が不動産屋に騙されたと愚痴を言うと、不動産屋が無料で直してくれると言い出した。
不思議だなぁ、ラッキーだなぁと思っていた美代子だったが、浜菊らからそれは徳川様がやってくれたんだと聞き、驚く。


新年、美代子は本厄を迎える。そんな折、母が入院してしまう。
酒を断ち、願掛けをするのだが、厄を周りの人が代わりに受けてしまう事もあると聞いて、不安になる。
女将さんからとても良く効く厄落としを教えてくれる占い師さんがいると聞き、さっそく出向く。
すると、七草までに自分と向かい干支の人と、1度だけ浮気をしなさい!と言われる。
美代子は猪年なので、巳年の人を皆で大騒ぎで探すが、なかなか見つからない。
すると、夕方になり巳年の吉川(秋野)という客が見つかる。
だが、今日が七草なので、時間がない。美代子は吉川に今夜どうしても浮気してくれと頼み込む。
驚く吉川だったが、糖尿病を患っていて自信が無かったのだが、あまりの真剣さに了承する。
そして、なんとか間に合った。
美代子も大喜び。吉川も体に自信が出てきた。考えていた引退もしない”と意気込む。
よく見ると吉川は死んだ勝蔵に似ていた。美代子はここぞと言う時には、不思議と似た人が助けてくれるものだなぁと思う。

その後、美代子の母の容態も回復し、吉川の商売も大繁盛する。大した厄落としの効果だと、美代子は喜ぶ。


{お座敷}(せっきーは、髪を白髪バージョンにして、老けメイクをして登場)

そんな日々を過ごしていると、お座敷に北海道から出張でやって来た、章と再会する。
(お座敷で座っている章。そこへ美代子が入ってくる。章の顔を見て、小さく顔を振る。)
「お客さん、初めてですか?出張で?」などと始め美代子は、又似た人で章ではないと思っていた。
その態度に章は愛想をつかされたのだろうと落ち込む。。
いつまでも知らん振りな美代子に、「もっと何か無いの?どの面下げて来たんだ”とか。罵ってくれたほうが、ましだ!」と言いながら、頬をぽりぽりする。
そして、本物だと気づいた美代子にお互い別れてからの身の上話をする。
章はあの後北海道で繊維関係の事業を成功させ、仕事一筋・家族思いのりっぱな大人になっていた。
家族の写真を見せ、「実はあの後、あのインテリが、髪こ〜んなに(手で頭をぐちゃぐちゃにするフリ)振り乱して、追いかけて来てな。情にほだされて、捕まっちまったって分けさ。今じゃ、留守をしっかり守る、良い母親だ。」と照れくさそうに言う。
美代子は、1度結婚したが借金を残して旦那は死んでしまったと話す。

じゃぁ久々に三味線でも、聴いて下さいと美代子が言うが、あまり時間が無いとあわただしく北海道に帰って行く。


帰り際に章は「いつまでやるつもり?いい時に止めた方が良いよ。」と言う。美代子は「やめられるようになったら、やめさせていただきます・・。」と言うが、「又遊びにいらして下さい。」と言うのを忘れていた。もう身に付いてる言葉の筈なのにねぇ。と感慨にふけ、たたずむ。


そして又美代子は、お座敷へ。徳川のお座敷である。
美代子が富士山好きと聞いて、徳川は横山大観の「赤富士」を見せてやろうと持ってきていた。
すると、美代子は以前横山先生のお座敷で、富士山を書いてみろと言われて書いたら、こりゃかなわんなぁって言われて、サインまでしてくれたわよ!と返した。
それを聞いた徳川は、あきれるやら面白がるやら。そして、それならあの屏風に書いて見せてくれ!と頼む。
美代子は屏風に富士山を書きながら、死んだ浩の事を思い出していた。思わず、ねぇ浩さん”と呟き、感慨にふける。。。
後姿の美代子に眩い光が当たる。。。

   閉幕

【 第二幕 】
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