第4回 「家族はひとつ」
{娘孝子、ナレーション}先週のダイジェスト映像が流れつつ
皆の頑張りで、危機を乗り越え、我が家の雪解けを、麻婆豆腐がもたらしてくれました。そんな時、香港から意外な知らせが届きました。
{家}
香港から日本の大学に受験したい娘が、来週下見にくるという手紙を見て、焦る孝民。
子供達に、説明する陽子。納得する子供達。

{店}

山根に相談する、孝民。抱きしめてあげればいいと言う、山根。

{外}
孝子と孝一が、複雑な心境だと話しながら帰ってくると、家の前に香港の娘、スーチンがいた。

{店の前}
娘がやってくる。孝民がスーチンを抱きしめようとすると、「お久しぶりです。」とかわされる。

{店}
食べたいものを言って”と言うが、スーチンはすしが食べたいと言う。
ギクシャクする2人。ホテルに行くというスーチンに、家に来なさいと陽子。

{家}
どうしていいか、分からない。恨んでいるのでは?と戸惑う孝民。時間が必要だから、努力しなきゃと陽子。
朝、孝民はスーチンの為に、沢山の料理を作る。しかし、スーチンは食べない。朝はパンだと言う。それを聞いた孝子は回鍋肉が食べたいと言う。そして今度は、スーチンが我がままはいけないから、これ我慢して食べると言い出す。困る孝民。

{厨房}

仕事をしている孝民を見せようとする。スーチンは知らん振りで、李と話す。孝子は不満顔。
皆で、富士山に行こうと孝民。孝子は「勉強があるから、いかない。」スーチンは「観光で来たんじゃない。」困る孝民。

{山根家}
2人の娘の板ばさみで、大変だと2人。敏江が「スーチンを特別扱いしてるんじゃない?」と言う。
平等にしなきゃと山根。
陽子は、平等にするには、共同作業。連帯感だと言う。

{家}

3人で料理してと手紙を置いておく陽子。
料理を始めるが、喧嘩をしだす孝子とスーチン。チャーハンに卵を入れるかどうかで言い争っていたらしい。孝一を連れ、山根家へ行く孝子。

{山根家}
孝子「ママがえこひいきしている。」と愚痴を言う。迎えにくる陽子。家に帰らないと孝子。
陽子「逆の立場になって、考えてごらん。複雑だよね。1番混乱しているのは、スーチンさん。分ってあげよう。」
そこへ、「大変だ!」と孝民が。

{家}
「他人の家だから、気を使う。捨てられた娘だから!」とスーチンが出て行こうとする。
荷物を落とした拍子に、写真を落とす。陽子は、孝民が大事にしている同じ写真を見せる。裏に愛娘と書いてあるのを見せる。
陽子「パパはずっと大事に持ってた。捨てられたって言うのは、絶対違う。子供を手放すって言うのは、親の方が絶対辛いんだから。だから絶対違う。そんな悲しい事、言わないで。」
泣き出す、孝民とスーチン。孝一のお腹が鳴る。何が食べたい?と孝民。
敏江が慌てて、やってくる。スーチンの母親が来ていると言う。

{店}
「心中穏やかじゃないでしょ”」と美倫。

{店の前}
スーチンの母ウェンリーがやってくる。紹介する。スーチンは黙って家出の様に日本に来たのだ。反対していた母親はそれを追って来たという。

{店}
山根に、2人を泊めるホテルを教えてくれと孝民。陽子が家に泊めればイイと言い出す。

{家}

日本の大学留学はダメだと言い荒そっている親子。陽子に謝る孝民。気にしないで、と陽子。
陽子が朝起きると、孝民とウェンリーが料理を作っている。
皆で食べながら、2人はその料理の思い出話をする。複雑な面持ちの陽子。いたたまれない孝民。
東京見物でも行ってくればとと陽子が言うが、気を使わないでとウェンリー。
そこへ、養父母がやってくる。
養母は、結婚に反対していた養父に14年もの間、隠していたと言う。
お茶を入れにいった陽子。お茶をこばし、家を飛び出す。外を走る陽子は、転んでしまう。
養父母が見つける。
陽子「走りたくなったの。頭では分ってるの。だけど一緒にいるとイライラして。でも、それを隠して歓迎するフリをして。そういう自分が嫌で嫌で。たまんなくなっちゃったのよ。」
養父「それを承知で一緒になったんだろ。1番頭に来てるのは、お前だ(養母)」言い争う養父母。
陽子「もう分ったから。分ったような気がする。何事もにげちゃいけないって事よねぇ。」
孝民が迎えに来る。おんぶをする孝民。謝る孝民。2人はホテルへ行った。
「明日、パパ仕事お休みしなさい!」と陽子。

{旅館}

朝陽子が孝民とたずねて来る。
陽子「今日1日パパを預ける。スーチンさん、親子3人になった事ないでしょ。気分転換して話し合ってきたら。私達パパの事独占してたから、その時間をほんの少しでも返せたらと思って。」

{店}

行くなら皆で行こうと言うから、私どうしていいかわからないと孝民達がやってくる。
ウェンリーは「陽子は心が広い。私は心が狭いから留学に反対した。孝民になついて、帰ってこないのではと。孝民が日本に行くと言い出した時も、自分の事だけ考えた。あなたはまず相手の気持ちを考えるから、夢が理解出来た。」「陽子いいひと(日本語で)」
皆で行った方が楽しいと、皆で観光する。
何を食べたいかと聞くと、スーチンが「麻婆豆腐食べたい!」

{家}

麻婆豆腐を出す。スーチン「子供の頃、ママはあなたのパパが作る麻婆豆腐は世界一だって。私もそう思う。日本に来たのは大学の事だけじゃなくて、これが食べたかった。素直じゃなかった。すてられた・・。何て言って、ごめんなさい!パパ”」泣く孝民。皆で麻婆豆腐を食べる。
朝、香港に帰る2人を見送る。
孝子は、スーチンに土産を渡し、「またね。お姉さん。」お礼を言う2人。手を振る。
「東京ママ!ありがとう。。」と抱きつくスーチン。

{孝子ナレーション}
それ以来、スーチンさんは、ママの事を東京ママ。私達は、ウェンディーさんの事を香港ママと呼ぶようになりました。
料理を出す、孝民。「孝子とスーチンのおかげ。卵入れる入れないで言い合ってたから。卵入れたら味仲良しになりました。」孝子「やっぱり2人ともパパの娘ね。」陽子「これなんていうの?」孝民「エビチリ。」

そこへ「こんにちわ〜。。」と沢田。(後ろ手に玄関を閉める。ひざに手をつき、会釈をする。その後もじもじ。。手を前で合わせている。)孝民があがれというが、うんっとちょっと頷いて、いやって感じでちょっと手をあげ、首を横に振る。
玄関にやってくる孝民と陽子。「どうした?沢田?」
沢田「孫スーフー。」←小声気味。孝民の顔を見ながら、「店。辞めさせて下さい!!」「お願いしますっ!」深くおじぎをする。

つづく
                                                               
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