第3回 「ママは宝物」
{娘孝子、ナレーション}先週のダイジェスト映像が流れつつ
本格四川料理の店。尊天府飯店。パパとママの夢がようやく実現したと喜んでいた矢先、騙されていた事が分かりました。ですが、ママが一生懸命頼み込んで、、2週間だけ営業させてもらう事になりました。(せっきーあいよっ”の顔写る)それはそれは、充実した2週間でした。そして最後の日。もうこれで尊天府飯店は、閉店。そう覚悟を決めた時の事でした。
{店}
皆で食事をしている所に、ビルのオーナーがやってきて、この店を1600万で買ってくれと言う。
話し合う孝民達。(せっきー達弟子は後ろの厨房で片づけをしている。)
美倫が借りたら?というと、陽子と孝民も賛成するが、
山根「いやっ”こんなチャンス逃す手は無い。買おう!」驚いて、振り返る弟子達(後ろの方で)その後話を聞くために出てくる弟子達(せっきーとっとっと”っていう足取りで眉間にシワ気味でやってくる。)
「金は俺が用意する。借りるんだよ。家と長屋を抵当にいれて。」反対する妻と陽子達。
山根「孝民さんと店を出すのは、香港時代からの俺の夢だ。」
陽子と孝民はお金の貸し借りは、ダメだと反対するが、投資だと山根。妻の敏江が怒り出す。

{家}
朝になって、山根がやってくる。投資の件でやり合って、敏江が家を出て行ってしまったらしい。
買い物に出かけた陽子。映画館から出てくる敏江と出くわす。
{公園}
陽子は、お金が入ると関係がおかしくなるから、借りる気が無いというが、敏江はそうではなく、一言の相談もないことに怒ったのだ”と言う。
山根の家に行き、敏江の気持ちを伝える陽子。公園にやってくる山根。話し合う2人。
「俺の夢は、お前の夢だ。最後の年だ。株はきっぱり足を洗う。」と山根。2人で腕を組み食事に行く。

{孝子ナレーション}
話はとんとん拍子に進みました。まず、山根のおじさんが長屋を抵当に入れて、銀行から千六百万をかり。
同時にパパとおじさんの2人で会社を作りました。会社名は2人の名前からそれぞれとって、孝山株式会社。おじさんが専務で、パパが社長です。こうして皆の夢は叶いました。お店は、自分達のものになったのです。

{店}
引越し蕎麦ですよ!と、テーブルに坦々メンを出す項民。弟子達が出てくる。(せっきー2番目。ナゼか左手が腰の辺りでうらめしや〜の手。皆で覗き込む)沢田「わっ”うっまそー。」←つぶやき気味で
中山が坦々メンを知らないと言う。孝民は説明をする。
孝民「昔四川では、坦々メン棒で担いで売りに来てたの。」(あ〜あ〜”って感じでうなずくせっきー)
担ぐって字知ってますか?と孝民。中山が悩んでいる。それを見て微笑む?せっきー。陽子が字を書く。孝民「だから、坦々メン。どうぞ、食べて下さい!」坦々メンをとり、テーブルへついて、食べる。
孝民11歳の時、料理人生の始まり。四川の蕎麦屋で坦々メンの作り方を知った。坦々メンを食べた陽子がメニューに入れようと言う。

{厨房}

弟子達が1列に並んでいる。孝民が1人1人に役割分担をする。(せっきー「沢田1番板」と言われ、「はいっ”」ぐっと口に力入り気味。)それぞれ持ち場に着き、店が開店する。
店は大繁盛で、厨房も大忙し。料理を作っている時、孝民が金子の鍋まわりに調味料が散乱しているのに気づき、首を振る。(せっきー後ろの方で、包丁で何か切っている。)孝民「金子”仕事丁寧にやるよ!」
店に出した、坦々メンは評判が良くなかった。

{家}
子供達が、夕食を作ってくれている。これからは、料理もするという子供達。麻婆豆腐を食べながら、陽子は涙ぐむ。陽子「料理は、愛情ねぇ〜〜”」

{厨房}
坦々メンのたれを舐め、首をかしげる孝民。「はぁ〜”お腹すきましたねぇ」
沢田「じゃあ僕作ります。」せっきー中華鍋に白菜を入れて、炒める。
その様子を見た孝民はうなずく。
皆で沢田の作った料理を食べる。せっきーは立って皆の器に入れる。
野菜スープ?のような物??を食べた孝民は、考え込む。

{家}→{厨房}→{店}
夜中に坦々メンの味が気になり、起き出した孝民は店へ行き、朝まで厨房で勉強していた。孝民は少しふらつく。皆に新しく出来た物を陽子と弟子達に試食させる。(せっきーも並んで、食べる)日本人は汁物が好きだと思い、汁を多めにしてみた。金子が四川の味と変わってしまうのでは?孝民「本場の味を押し付けるのはいけない。私の四川料理は、ママと結婚して変わった。本場の味守りながら、日本人に合う様に勉強する。それがお互いの幸せだ。」
新しい坦々メンは、評判が良い。

店が終わり、皆並んでいる。(せっきーも)
山根「皆さんに始めての、給料です。」せっきーだけ小さくうなづく。弟子達「ありがとうございます!」せっきーちょっと遅れて、お辞儀。
孝民「私にありがと、違います。」えって顔で金子の方を見る、せっきー。お辞儀で髪が浮いてしまっている。
孝民「お客さんに感謝してください。」と1人1人手渡す。お金を貯めなさいと、陽子が通帳と印鑑を渡す。(せっきーもどうもと言う感じで、受け取る。微笑む)ママはお母さん私はお父さん弟子達は子供達です。と孝民。
料理を作る為厨房へ向かう孝民の後を追う、弟子達。(せっきーなぜか、屈み気味で小走り)
商社の宴会の予約の電話が入る。山根にこの分だと、お金が返せそうだと言う陽子。先に栃木のお父さんにと山根。予約の報告をしに、陽子が厨房へ行くと、孝民が倒れる。駆け寄る陽子と弟子達。
沢田「おい!中山。救急車!あっあっ"あと頭冷やす・・持ってこい!スーフー!」(声のみ)


{病院}
無理を重ねた孝民は過労で倒れてしまったのだ。病室に横になっている孝民。陽子は傍らに。弟子達も様子を見ている。陽子が治るまで、お店を休んでもいいと言うが、孝民はダメだという。
孝民「沢田。私に変わって、鍋振るいなさい。」
沢田「う”ぇう”ぇ僕がですか?」せっきー驚き顔目を見開いて、胸に手をやる。
孝民「金子協力してやってな。。」金子納得いかなげな顔で「ハイ。」 
不安げな顔のせっきー
宴会の話になり、孝民は弟子達だけでやるように言う。
せっきー1度首を前にはいって感じでだしてから、「はいっ”」不安げな顔で。
病院の階段で、納得行かないだろうけど、何か考えがあるはず。と金子に声をかける陽子。金子は下のものに追い越されたんだと凹む。

{厨房}
仕込みをする弟子達。沢田が金子をチラッと見て、他の弟子達に指示を出す。
沢田「おい中山。皿の準備出来たか。」「おい李、薬味の準備。早くしろよ!そろそろ開店だぞ。」せっきー眉間にしわ。もくもくと作業する金子。沢田は又金子を見て、はぁ〜と首を小さく横にふる。
とぼとぼと、店に出てくる沢田。

美倫「仕込み終わったの?」
沢田「いや。まだ。。」美倫「なにやってるのよ。」沢田「やりにくいっすわ!」しかめっつら。沢田「山根さん。どうして孫スーフーの代わりが、俺なんすかねぇ。。順番から言えば、2番だべ(鍋)の金子さんの方が先じゃないすか。」山根「孝民さんが決めたんだから、しょうがないだろう。」下を向き、嫌そうに。沢田「抜擢された事は、嬉いんすけど。なんつうか、もう。どうしていいかわかんなくて。」←(エプロンをもじもじしながら)厨房の方を親指で指差しながら「厨房の空気なんかすっごい変で”」眉間にしわ。鼻をふくらませつつ。美倫「なぁにぐずぐずいってんのよ!腕がいいから、孝民さんは、あんたを選んだんじゃない!もっと自信を持ちなさいよ!」持っていたホウキで床を叩く。せっきービクっとして?右肩あがりの体斜めになりつつ「はぁっぃ”。。」

{病院}
看病する陽子、孝民は「ママは神様からの最高の贈り物。私の宝物」と感謝する。
{店}
客が麻婆豆腐の味が違う気がする。と言われる。
{病院}
沢田の作った麻婆豆腐の味見をする孝民。
前かがみで、緊張の面持ちのせっきー。
孝民「慌てたな。慌てるのよくない。料理は愛情自信持ってください。あなた出来ます。」沢田を指差す。
考え込む表情のせっきー。
{店}
沢田が出て行き、戻ってこないと李。逃げたんだ!と美倫。探してきますと出て行く。
金子にやってくれという陽子。指名されてないから出来ないと金子。私たちは家族だから、助け合わなきゃ”私が責任持つから頑張って!と陽子。わかりましたと金子。孝民が病院を抜け出してくる。
 
店にやってくる商社の人達。料理を作る弟子達。孝民は、見守る。金子が又調味料をこぼしているのを見て、怒る孝民。
美倫が店の前で、中の様子を覗いている沢田を見つける。店の中の様子を扉の隙間から覗いているせっきー。しばらくすると、店から離れ、看板を見上げる。そして、店に向かって、1れいをして去っていこうとする。

沢田の肩をとり、自分の方に向け「バカッ!」と沢田に平手をくらわす美倫。目を逸らすせっきー。美倫に店の中へ手を引かれて行く。
{厨房}
沢田「すいませんでした!」直角におじぎ。
孝民はまだ宴会は終わってない。と沢田に麻婆豆腐を作れと言う。沢田「えっ?」と孝民をみる。金子に相槌をうつ孝民。
美倫に「ほらっ(小声)」と鍋のところまで、手を引かれる。孝民「お客さん待ってらっしゃるよぅ。」沢田「ハイっ」帽子をかぶる。作り始める沢田。見守る皆。孝民「慌てないの!(せっきー左手に鍋。右手におたまで孝民のほうを振り返り見る。)料理は愛情。1番好きな人に食べてもらうつもりで”」と言われる。
はぁ。あぁ"って表情で頷くせっきー。美倫を思わず見つめてしまう。目線を上にしてから、大きく頷く。そして又作り始める。
とまどう美倫。 微笑む皆。麻婆豆腐が出来上がる。味見をする孝民。私が作ってないのに、私の味がするとOKを出す。せっきーアップ。口半開き。笑顔で鍋を見て、微笑む。頷く。
終了後。孝民は、なぜ金子ではなく、沢田にしたかを説明。「沢田は仕事が丁寧。弟子は私の子供だ。間違った事をすれば叱る。でも気がつけば許す。」
沢田「はいっ”」孝民「努力しないで逃げ出すの1番良くない。私それ絶対許さない。皆に謝りなさい。」沢田「すいませんでした!」テーブルに手をつき、深々と頭を下げる。
山根が美倫を前に出し、冷やかす。美倫はいたたまれなく、帰る。

{汽車の中}→{栃木の陽子実家}

回復した孝民は、陽子と共に借金を返済するため養父母の実家を訪ねる。そして感謝を込めて、麻婆豆腐を作る…。自分の子供の頃の苦労話をする孝民。「美味い!」と頷く養父。
孝民は自分には父がいないから嬉しい。と涙する孝民。養父がハンカチを差し出す。皆で麻婆豆腐を食べる。


{孝子ナレーション}
孝子「我が家の雪解けは、麻婆豆腐がもたらしてくれました。」
テレビが来て、皆で見ている。そこへ、香港から手紙が来る。
孝子「我が家に初めてテレビが来た日、香港から意外な知らせが届きました。」
「香港から娘が来ます。」と座り込む孝民。


つづく                                                         
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