{娘孝子、ナレーション}先週のダイジェスト映像が流れつつ
自分達のお店を持って、四川料理の味を日本に広めたい。それが私のパパとママの、長年の夢です。でも、なかなか上手く行きません。オーナーと喧嘩して、パパがすぐお店を辞めてしまうのです。放浪癖のあるパパは、ある日カナダに行きたいと言い出しました。
朝、子供部屋に駆け込んでくる陽子。
陽子「パパがカナダ、行っちゃった”パスポートが無いの!」

陽子、弟子が居候している部屋へ!一瞬うっ”となる。ぎゅうぎゅうで、寝ている弟子達。せっきーも真ん中で手足が出気味で、右手を頭の下にひいて寝ている。
陽子「チョット皆〜起きて!パパがいないの〜”」布団をめくられる弟子達。せっきーは、グレーの柄パジャマ。
頭を叩かれ、飛び起きる。外に飛び出す陽子。
{孝子ナレーション}大変な事になりました。本当にパパは、カナダに行ってしまったのでしょうか?

{山根の家}
電話をかける陽子「孝民から、何か連絡無かったでしょうか?」ダメだったようだ。
慌てて入ってくる、金子どこにもいないようだ。そこへ、孝民から、迷子になったと電話がかかってくる。
迎えに行く、陽子と山根。そこへ孝民が微笑みながら、現れる。
そして、いい物見せてあげるから、と孝民に連れて行かれる2人。1件のビルに着く。
孝民「ここ、私の店です。」空き店には、不動産やと美倫が。(せっきーの相手役の美倫さんは、紫のスーツに正に30年代って感じの髪型。元男役の感じが凄くする声と立ち振る舞いでした。)
同郷の美倫から物件を紹介された孝民が、そこを借りて、店を始めたいと言う。嬉しそうに、店を紹介する孝民。

{山根家}
手付けを美倫が2万払ったが、残りの98万を1週間以内に払わなければいけない。美倫が半分用意するというが、1っヶ月後になると言う。
山根「会社ばかりで、お店も無く、夜も休日も人が少ない。場所が悪いから、やめたら。」
孝民「あそこ、絶対いい場所。まわりお店がない。ちゃんすね。会社ばかり。だから、サラリーマンお昼食べる場所探してます。美味しいもの出せば、必ず来てくれます。それに、接待で使ってくれます。私自信あります!」
皆賛成して、山根が半分だすと言うが、甘えちゃいけないと陽子が断る。

{栃木の陽子実家}
陽子は権利金を都合しようと実家を訪問。養父母の平蔵と美佐子に一生の願いと頭を下げる。
平蔵「いつまでに、用意すれば良いんだ。」
{お店}
契約金を払う孝民。

{家}
お店で寝泊りするため、孫家を出て行く支度をする弟子達。孝子が1人の部屋になれると、李と嬉しそうに会話。
せっきー、真ん中で荷造り。白のワイシャツに黒のズボン。窓ぎわへ。干してあった、白い前掛けをとる。
「居間}
陽子がこれからは、遅くなることもあるからと、子供達に合鍵を渡す。少し不満げな孝一。後ろの部屋で、荷造りをするせっきー達。

{店の前}皆で、看板を見上げながら(もちろんせっきーも。前列孝民隣)
看板「尊天府飯店」
孝民「尊というのは、お〜おきなっと言う意味。天府というのは、神様と言う意味です。四川は昔から自然の豊かな天府の国と言われてました。」
上からの映像。
せっきー後ろ斜めの美倫が「この店も豊かになると良いわね。」せっきー振り返って美倫を見る。

後ろを振り返り、孝民「中国料理の日本に広める事。この夢必ず実現します。私達、豊かになります。」
微笑みながら、頷くせっきー。
{厨房}
弟子達に役割を説明する
孝民「沢田。前の店では、2番鍋でしたがここでは、1番板お願いします。」沢田「はい」孝民「食材管理もお願いします。」
沢田「はいっ!わかりました。」せっきーアップ。皆で準備をする。

{家}
なかなか帰ってこない陽子に、不満をこぼす孝一。孝子が麻婆豆腐を作ろうとする。そこへ豆板醤を取りに来た李。俺が作ってやるよ。陽子が帰ってくる。ありがとう!と、李を見つめる孝子。食卓に色んな種類の料理が並び、2人で色々とりながら、食べる様をみた陽子は、「なるほどねぇ」
夜孝民に、「辛いものや辛くないもの。セットで色んなメニューを選べるようにしたら、良いんじゃない?ご飯はお櫃にしてお代わり自由。デザートもつけて。」と提案。賛成する孝民。

{お店}孝民、弟子達、山根夫婦のが料理の並んだテーブルの前に並ぶ。
料理の説明をする陽子「麻婆豆腐・回鍋肉・魚香茄子・糖ツウ丸子・蝦仁炒蟹・醤焼茄子。ご飯はおひつでそれぞれに、スープ、杏仁豆腐デザートがつきます。」コック姿のせっきー

開店準備を着々と進めた孝民は、資金を貸してくれた平蔵らをもてなそうと店に招待する。
並んで「いらっしゃいませ!」と頭を下げる。(せっきーも)
料理を作る孝民。食べる2人。最後に麻婆豆腐。覘いてみている、孝民と弟子達。せっきーも口を半開きの笑顔で覘く。
ところがそこへ、ビルの持ち主と名乗る不動産業者の石橋が現れる。言い争う孝民達。弟子達も心配げに覘く。せっきーも、しゃがみぎみで、んっ?って感じで。
どうやら、騙されたらしい。不動産やは、すでに逃げていなかった。

{家}
夜遅く、べろべろに酔って、弟子達につれてこられた孝民。金子と沢田で床に寝かせる。(この時せっきー後ろ姿ショットで、お尻を突き出した格好に・・。)
お水を貰う孝民。(せっきー乱れた前髪をかきあげる)警察に行ったが、もうお金は返ってこない。泣きながら、日本人信じてたのにと、孝民。うつむく弟子達。
{ビルのオーナーの会社}
2週間だけでも、店をやらせて欲しいと、オーナーに土下座して頼む、陽子。
{家}
孝民と、美倫が何か話しているところへ、陽子が帰ってくる。
2週間だけ、営業できる事になったと陽子。それより、カナダに行こうと美倫。言い合いになる2人。美倫が孝民に中国語で話しかけ、怒る陽子。「カナダにも、店もやりません!」と怒って孝民は2階へ。
孝一が学校で、やる気が無いと電話がくる。野球選手になるからいい”と孝一。「孝民が一生懸命やらなきゃダメだ」と言うと、「パパは?酒飲んでるだけじゃん!」と孝一。
押入れに入る孝一に陽子は「点数が悪かったから、怒ってるんじゃないよ。いい物だけ見せて、悪いものは見せないなんて、ずるいでしょ。そんなの男らしくない。全部ひっくるめて、孝一なんだから。」
孝子「孝一すねてたのよ。ママお店の方にかかりっきりで。ママが家にいないの初めてだったから。」
陽子「ごめんね。でも、お店持つのが、ママとパパの夢だって事はわかって。ちゃんと話さなかったのは、ママが悪かった。」孝子「結局ダメになって、孝一は良かったんじゃない。」孝一「店やって欲しいよ。だらしないパパ見るの、やだもん。」
その様子を見ていた孝民「だらしないパパは、もう終わりです。お店やりますから。」

{お店}
厨房で、働く孝民。美倫がやってくる。美倫に謝り、手伝ってという陽子。美倫は、実はカナダのお店が潰れ、お金も手付けが最後で送られてこないと謝る。許す陽子。
チラシ配りをするも、なかなか客が来ない。せっきーも厨房から、立って様子をうかがっている。
沢田「わっ!」←声のみ。

赤いチャイナ服で美倫登場。引き付けられる様に、近寄るせっきー。美倫「何?」
美倫「お客様をお迎えするのに、普段着はどうかな?と思ったんだけど。どう?おかしい?」
陽子と沢田アップ。せっきー呆けた顔で、沢田「いやっ”そんな事無いんじゃないですかね。」←よろよろ声?帽子をとる。
沢田「開店記念って事で、多少派手でも!エヘッ」

2人の客が来る。料理の説明をする陽子。麻婆豆腐と回鍋肉注文。
料理を作る孝民’S(せっきーぎこちない手つきで、野菜を切っている。)
喜んで食べるお客さんに思わず出てくる、孝民’S(せっきーも帽子をとって、ありがとございます。髪が乱れ気味)

ぞくぞくと、お客さんが入ってきて、厨房も大忙し。お店は大繁盛!
{大忙しの厨房}注文の声。
沢田「あいよっ!」←ちょっと緊張気味の声だったかな?で、茄子を切るせっきーの手元アップ。ぎこちない・・・。
店が終わった頃。オーナーがやってくる。「繁盛してるから、店を続けても良い。給料も払うし、雇われ店長と言う形で。」
断る陽子。孝民「あなた私の料理食べない。儲かるから。あなたの頭の中、お金の事だけ。私そんな人とは、商売しません。」と追い返す。

数日後閉店を惜しむ、お客。食事に来ていたオーナー。閉店の張り紙。子供達がくる。
お疲れ様の会を開く。皆で並んで食卓を囲む。
孝民あいさつ「今日で閉店です。でも、幸せな2週間でした。長い人生で、1番幸せな2週間でした。」
1人1人にありがとな。感謝の言葉をかける、孝民。最後に「1番ありがと。ママありがと。私諦めないから。」涙しながら、食べる。そこへ、オーナー登場。「麻婆豆腐美味かった。あんな美味しいものを出す店をつぶしたら、世間に恨まれる。ここ買ってくれませんか!買ってください!」驚いて皆いっせいに、立ち上がる。(せっきー)

つづく



第2回「二週間だけの夢」
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